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次元テラピーの研究                                      

​テラピー十芳庵   

​破風の世界を求めて

破風とは年月を経てものの風情が変わる、破損が趣を変える、印象の変化。典型からの離脱。今人間は意識の典型を失い破風というよりは風化、劣化の様相を呈しているように見える。意識の典型を失い原型が失われる様相の人間。生きる以外の価値を見出せないのならば死ぬことができないではないか。老化は肉体の衰えが精神という人間の原型が磨きだされた時、風雪に耐えた精神の輝きに、人間の原型に出逢う為の瞬間であるはずであった。死を理解しない現代人は死を認めず、死ねずに痴呆となり永遠の今を彷徨い続ける。肉体の老化は真実の意味で未来の創造であり、未来との出会いの瞬間であった。その輝きこそ死を受け入れる力なのだ。しかし精神の顕在化が計れない現代人には不可能であろう。

現代の科学技術は霊性の放棄において生まれたものである。人間の力と見れば同じではあるけれども、生死の認識が破壊されてしまっており到底全面的には肯定できない。それは社会性の歪みと何よりも感情の崩壊をもたらしてしまった。現代人のほとんどの方が霊性を失い死の方向性を精神の成果と認める事が出来ていない。

かつてのプラトンや釈迦や孔子のようには行かないまでもギリシャ神話やホメロスの叙事詩を創造する心、ダビィンチの科学的創造を持つ心構えはできよう。更にもう一段階下げて家族の一体感くらいは持てるようになろう。天才を基準に考えた社会は可能性を広げるより何も出来ない人間を増やしてしまう。

​心の力は無限であるかもしれないがその一端を回復させたいと願う次第である。

次元テラピーを目指して
精神と意識の在り方を研鑽して心を生み出せる人が生まれることを願って拙いながら自論の展開を図ることにしました。幾度も開示の是非を自らに問いかけましたが。しかし、やれることを公開することにしました。あくまで実践法の開示です。
 

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